キオクを体験する
第一回研究会

[概要]
 本企画事業は、芸術センター研究部門のミッション「自然科学系研究者との共同研究」、「新領域開拓」を目指した研究・制作プロジェクトであり、「共創芸術」の新領域を開拓する。昨年度の事業「天然表現:投錨するアート」の継続課題として設定された。
 天然表現とは早稲田大学の理論生物学者である郡司氏が提唱する「天然知能」の創造モデルにまつわる表現である。このモデルには「トラウマ構造」が現れる。AでもありBでもあるという肯定的矛盾とAでもBでもない否定的矛盾が、同時に成立し、そのことでそれぞれの矛盾の強度を薄めるという構造である。
 この構造で特に否定的矛盾がどのように、いかに構成できるかということが、創造性と強い関連を持つと考えられている。本事業は、このトラウマ構造における否定系の構成を、理系研究者らと「記憶」という観点で共同研究し、プロトデジャヴを発生させる装置を構築することによって試みる。
※一般公開はありません。

[主要な共同研究者一覧]
黒木萬代(哲学、少女論)
郡司ぺギオ幸夫(天然知能研究、理論生命科学)
笹井一人(複雑系科学、エージェント工学)
谷伊織(感性情報学、生物計算機)
中村恭子(日本画、芸術基礎論)

[日  時]13時〜 ※一般公開なし
[会  場]大阪大学中之島芸術センター
      〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4丁目3−53
      大阪大学中之島芸術センター3階会議室
[主  催]大阪大学中之島芸術センター
[問合せ先]secretary.art@ml.office.osaka-u.ac.jp (大阪大学中之島芸術センター事務局)
      kyoko.art@osaka-u.ac.jp (大阪大学中之島芸術センター 中村恭子)