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天然表現「投錨するアート」展

大阪大学中之島芸術センター企画
天然表現「投錨するアート」

作品は何かを表現しない。何かを主張しない。問題提起などしない。作品は、制作の体験を志向し、体験を召喚した大海原の一点にあたりをつけ、投げ込まれる錨のようなものだ。そこに立ち、その場所から網を入れることで、作家や鑑賞者は、また新たな形で体験を召喚可能とする。錨は、行こうとする船と行かせまいとする海の間に翻弄されながら、その葛藤を無効にするべく着底する。繊細に推し計りながら、しかし最後は、賽を振るように投げこまれる。その賭けに論理的必然性はなく、表現、主張、問題提起の余地などない。極めて危険なその賭けは、だからこそ外部に触れる。それが創造であり、芸術なのである。

展覧会の詳細:
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[期  日]2024年7月2日(火)〜8月4日(日) 月・祝休場
[入 場 料]無料
[時  間]10:30~17:00
[会  場]〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4丁目3−53大阪大学中之島センター
      大阪大学中之島芸術センター4階展示室
[主  催]大阪大学中之島芸術センター
[助  成]科研費基盤研究(C) 23K00237, 22K12231
[主  催]大阪大学中之島芸術センター
[協  力]たかとり工務店(会場設営)、纐纈友洋(デザイン)
[問合せ先]E-mail:secretary.art@ml.office.osaka-u.ac.jp (大阪大学中之島芸術センター)
      E-mail:kyoko.art@osaka-u.ac.jp (中村恭子)

イベント情報:展覧会記念公開トークイベント「投錨するアート」

「投錨する」は、郡司の執筆中の新著で示された創造行為の様式を表すものである。
この意味を、それぞれの作家・研究者が自身の実践を踏まえて議論し脱線する。

[期  日]2024年7月7日(日)
[参 加 料]無料・事前予約不要
[時  間]14:30~16:00
[会  場]中之島センター3階スタジオ
[登 壇 者]郡司ペギオ幸夫(天然知能研究・天然表現)×松本直樹(現代美術)×中村恭子(日本画)