基盤プロジェクト Ⅱ
2023年度-2024年度
芸術のプロダクション領域で行き交う実践知と研究知
──上演芸術の実際──
上演芸術の創造の場に目を向けると、そこには芸術(上演・パフォーマンス)そのものだけでなく、それと関わる人々、テクノロジーや社会動向との関係も見出される。本研究プロジェクトは、そうした様々な領域での芸術創出の場に注目し、そこで生じる人々、社会の対立、摩擦、浸潤、交錯といった形で現れる実践知を掘り起こすことを目的とする。
本研究では、芸術創造の制作知に研究の視点を加えることで、実践知と研究知の交流による創造活動の発展を目指す。そのため研究プロジェクトでは、近現代における個人(「演者」「製作者」「演出家」など)から、異なる地域間の共同体までを含めた幅広い対象を扱い、芸術創造の制作を実学の知だけにとどめず、人的、社会的交流による文化の解釈や意味づけをもたらす文化動態の実践知として捉える。
*なお、研究プロジェクト内で実施される取り組みとその成果は、研究知を実践の場と結びつけ、本センターが掲げる地域や社会教育の場と人を繋げる「共創芸術の場」に寄与させることも目指していく。
研究代表者
薗田 郁 | 大阪大学中之島芸術センター 特任研究員/音楽学 |
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山崎 達哉 | 大阪大学中之島芸術センター 特任研究員/芸能研究 |
イリーナ・カスティリャンチャンカ | 大阪大学中之島芸術センター 特任研究員/演劇学 |
研究活動報告
企画展覧会「小屋掛けの人形芝居 日本とアジア」の図録発行予定(準備中)