大阪大学中之島芸術センターは、芸術を「慰め」や「気晴らし」ではなく、想像力・構想力として捉え直し、またそれらを新しい知のあり方と結びつけ、世界が今ある姿だけではないと思い直すための活動を展開しています。 また、大阪大学ELSIセンターでは、新規科学技術の研究開発や社会実装において顕在化しうる倫理的・法的・社会的課題(ELSI: Ethical, Legal and Social Issues)を早期に見出し、研究開発と並行してELSIに取り組んでいくことをミッションの1つに掲げています。 この共創企画は、多様な他者との関わり合いの中で、科学技術と社会、芸術と社会をつなぐ活動をそれぞれ展開する2…
文楽の制作 日本の古典芸能における制作の役割と意義
中之島芸術センター 連続講座 文楽の制作ー古典芸能における制作の役割と意義 「制作/プロダクション」という領域は、現代の音楽・演劇といった上演芸術において芸術創作にも関わる重要な役割を担っているが、演者や作品に比べてその実態について目が向けられることは少ない。とりわけ、上演形態が慣習的に定められた古典芸能ではその傾向が強い。制作は一般的に、企画から広報、舞台マネージメントまで公演のあらゆる部分に中心的に関わるが、古典芸能においてそうした役割はどのような形で現れるのか。またそこには一体どのような意義があるのか。この講座(全二回)では、人形浄瑠璃文楽の制作の現場に携わってきた方とともに、古典芸能の…